AI用のEdge TPUを搭載したCoral Dev Boardのセットアップを行った時のメモです。Coral Dev Boardを利用するには、最初にOS(Mendel Linux)のセットアップが必要です。
Mendel Linuxは、microSDを使ってDev BoardのFlashメモリにインストールします。microSDはインストール時に使用するだけなので、FlashメモリにMendel Linuxをインストールした後は不要になります。
セットアップは、公式マニュアル通り(Get started with the Dev Board)の手順で問題なく行えました 。
Mendel Linuxのセットアップに必要なもの
次のものがDev Board以外に必要です。
- PC ( Mac, Windows, Linux)
- 8GB以上のmicroSD
- 電源用USB-Cケーブル
- PCとの通信用micro B USBケーブル
Mendel Linuxのインストール
インストールの手順の概要は次の通りです。
- 公式サイトからmicroSD用のイメージデータをダウンロードする
- イメージライターやddコマンドでmicroSDにイメージデータを格納
- 開発ボードにmicroSDを挿入後、DIPスイッチをSDブート(ON-OFF-ON-ON)に設定して電源を投入
micro SDをDev Boardに挿入して電源を投入すると、5〜10分程でFlashメモリへの書き込みが終了します。Flashメモリへの書き込みが終了すると、電源LEDが自動的に消灯します。
動作確認
Dev Boardの電源を落とした後、DIPスイッチをeMMCモード(ON-OFF-OFF-OFF)に設定してから電源を再投入します。
Mendel Linux起動時のログは、シリアルコンソールから確認できます。シリアルコンソールを利用するには、micro-B USBポートとPCを接続してから、ターミナルで次のコマンドを実行します(PCのOSがLinuxの場合)。
$screen /dev/ttyUSB0 115200
screenコマンを実行後、ターミナル上でCTRL-a SHIFT-hをキーボードから入力すると、PC側にMendel Linux起動時のログを保存することができます。電源投入からMendel Linux起動までのログは次の通りです。